ゆでたまご

2020年度の司法試験合格を目指すブログです。法律のこと,勉強のこと,日常のこと等,記録用・頭の整理用として投稿します。当ブログの内容は,その真実性を保証するものでありませんので,予めご了承ください。

2020年(令和2年)度司法試験を受けて①

 今日から司法試験の感想を書いていきます。

 まずは①ということで、試験内容とは関係ないことをつらつらと書きます。

 

※注意】このブログはあくまでも個人の感想(伝聞情報を含む)を主観的に記したものであり、実際の試験会場の様子の全てに共通する事項等を精確に記したものではありません。この記事の内容と異なる状況で受験された方や、異なる感想・印象を持たれた方もいると思いますので、念のため申し添えておきます。そのため、試験の実施内容等に言及する目的で、当記事の全部または一部を無断でSNS等に引用・転載することは厳に慎んでいただくよう、お願いいたします。

 

 今年は、新型コロナウイルス感染症の影響で史上初となる試験の延期や、真夏の試験実施等、様々な要因が重なり、過酷な試験となりましたね

 まずはなんとか、試験を受け切ることができてよかったと思っています。

 

① 試験当日まで

 私は、緊急事態宣言が発令される前に、勉強の拠点を実家のある他県に移していたので、試験5日前くらいに受験地である東京に戻るまでは、実家で過ごしていました。

 思えば、大学入学のために上京して以来の実家暮らしだったので、家事をやらなくていいということ一つをとっても、勉強に専念できる環境のありがたみを実感できました。

 試験5日前くらいに東京に戻ってきてからは、久しぶりの東京での生活ということ、外出を一切控えていたこと、超直前期でなかなか勉強に集中できなかったこともあり、眠れず、体調が調わない日が続きました。

 試験前日は選択科目と公法系の科目の復習をして、ご飯をもりもり食べて21時半くらいに布団に入りましたが、緊張で眠れず、夜中も何度も目が覚めてしまい、あまり本調子でない初日を迎えることとなりました。

 

② 試験1日目(選択・公法系科目)
(1)会場に着くまで

 私は全日程、タクシーで会場と家を往復することにしていました。出発は6時半で、会場のある五反田には7時に着くようにしていました。

 周辺のカフェ等の開店時間は事前に調べていたので、そこで最終確認&コーヒー飲んでリラックスすることにしていました。

 集合時刻の30分前(には開場すると思っていたので)には、会場入りし、足りないものがないか確認したり、会場の気温に慣れておくことにしていました。

(2)試験会場について

 会場(TOC)では、司法試験受験生は奥の別の専用エレベーターで階上に行きます。エレベーターを降りるとすぐにフェースシールドを着用した外注監督員(だと思う。NEXA?)が若干名待っており、一列に並ばせられた上で誘導されました。進行方向の先でサーモグラフィでの体温測定がありました。モニターの裏のカメラを見ながら進むように誘導され、カメラの前を通過していく形です。私は一度も止められませんでしたが、止められて事情を聴かれた人もそれなりにいたようなので、形式的なものではなかったのでしょう(伝聞ですが「体調不良で引っかかり、受験ができなかった」人もいたようなので)。

 部屋の入口には、安っぽい消毒液が置かれていましたが、使用している人はそんなに多くなかった印象です。ハンディの消毒液を持参している人が多かったのかもしれません。

 室内は窓がなかった(?)ので特に換気はしていない感じでした。座席は隣との間隔はあまり空いてなかった仲良し受験スタイルでしたが、前後の間隔はそこそこ空いてました。会場内はクーラーが効いていて快適でしたが、他の友達がいた部屋は暑かったらしいので、まちまちですね。

 トイレは構造や人数の都合上、どうしても3密が避けられない感じになっていて、毎回「密です」と思いながら使っていました。2日目以降は(クレームでもあったのか)規制入場っぽくなっていて、(誘導する係員によって対応がまちまちでしたが)多少は改善されたのではないでしょうか。トイレで手を洗う人が日を追うごとに減っていったのが印象的でした。

 あとは特に動き回っていないので不明です。

(3)試験の進行について

 試験の進行については特筆すべきことはなかったです。試験時間中に倒れた人がいた(2日目のことですが)こと、マスクを着用を促されていた人がいたので着用を義務づけていた会場・部屋もあった(?)ことくらいですかね。

 「くらい」と言いましたが、前述の受験できなかった人も含め、前者の受験生については大変気の毒ですし、自分の身に起こりえたことだったと思うと、今でも胸が張り裂けそうな気持ちになります。皆人生かけて勉強して、命かけて会場入りしていますからね。

(4)1日目を終えて

 初日は日の入り後くらいに試験が終わったので、外は少し暗くなっていました。退場は規制退場になっていて、出るまでだいぶ待たされました。会場から少し離れたところでタクシーを拾い、そのまま家に帰りました。

 初日は公法系第2問のときに頭が痛くなって、睡眠不足のせいなのか、マスクのせいなのか、難易度のせいなのか不明でしたが、とても疲れていました。

 帰宅後、ご飯をもりもり食べて、ゆっくりお風呂に浸かり、翌日の準備と(少し)確認作業をして、22時くらいに寝ました。初日は疲れもあったせいか、快眠でした。

 

③ 試験2日目(民事系科目)

 だいたいは初日と同じです。

 私は、試験会場では固形物を摂取しないことにしていました。しかし、暑さによる体力の低下が心配だったので何か摂取しようと思い、リポビタンDを購入して第3問の前に飲みました。

 前述の通り、トイレの規制入場っぽい対応があったり、会場での3密回避を呼び掛けたり等、監督員も試験期間中にやんわり成長を遂げているのかな、と思いました。

 2日目はギリ日の入り前の終了でしたので、外はまだ少し明るかったです。2日目もとても疲れたので快眠でした。

 

④ 試験3日目(中日)

 中日は生活リズムを崩したくなかったので、同じ時間に起床し、朝は少し散歩をして(日焼けした)、あとはステイホーム☆で勉強していました。短答と刑事系の確認でした。この日もご飯をもりもり食べて、疲れ切ってすぐに寝ました。

 

⑤ 試験4日目(刑事系科目)

 この日もルーティンは同じでした。試験が終わってから外に出ると、まだお昼すぎだったので、めちゃくちゃ暑かったです。なぜこんな暑い時期に試験をやるのか、という思いと、なぜおれはこんなにデブなのか、という思いを胸に抱きながら帰路につきました。

 論文式試験は全て終了したので、六法を持ち帰りました。六法シャッフルはなかったようですね(付箋を挟んだ位置が変わってなかったようなので)。

 帰宅後は短答の勉強をしました。

 

⑥ 試験5日目(短答)

 これも④と同じで特に書くことはないです。

 終わった後、疲れとじんわりとした解放感と夏の暑さのせいでビールを買って飲みながら歩きました。約半年ぶりのアルコール摂取だったので最高に美味しかったですね。その後タクシーに乗って帰宅しました。

 

⑦ 試験を受けるにあたって気をつけたこと/よかったこと

・衣食住の環境が肌に合わず、ホテルは(社会情勢とは関係なく)利用しないことにしていました。これは好みの問題なので、模試とかで試しに泊まってみるといいかもしません。

・行きのタクシーの手配をアプリで早めに済ませておきました(1週間前から予約可能)。時間通りに到着してほしかったので、一般道を使ってもらいました。

・帰りのタクシーは規制退場の影響を考えて予約はせず、試験会場から少し離れたところで拾うことにしていました。いずれの日程でも楽に拾えました。

・到着した先で利用するカフェの開店時間を調べておきました(お盆・休日営業も念頭におきました)。

・会場の開場時間をあらかじめ把握しておいたので、スムーズに会場入りできました。

・検温で引っかからないように、会場に入る前に冷却シート的なもので「おでこ・首筋・わき・膝の裏」あたりを拭いておきました。効果があったかは不明。

・動きやすい服装を試験前から考えたり試したりしておいて、全日程着れるように用意しておきました。ユニクロのウルトラストレッチなんちゃらは良かった。

Francfrancで買ったハンディの扇風機は重宝しました。

 

⑧ 試験を受けた後の反省点

・眠れない日は潔く睡眠導入剤でも使えばよかった。

・目薬を失くしたので、予備を用意しておけばよかった。

・タクシーは帰りも予約しておけばよかった(かも)。

・最終確認用の一元化教材の量がやや多かったせいか、荷物が重かった。

・試験期間中にニキビや口内炎が謎に大量発生したので、お肌のケアは大切。

(否、ストレスのせいかもしれないので、司法試験が悪い可能性もあります)

・試験期間中、目が痛くなることが多かったので、アイマスク等でケアすればよかった。

※もちろん、勉強面での反省は山ほどありますが、記事の内容上、ここでは触れません。

 

⑨ 最後に

 ①~⑥にかけて書くことがどんどん減っていきましたね。このブログはそもそも誰かに見せることはあんまり想定しておらず、単なる日記でしかないので(というかそれが本来の形)、まとまりもない感じになっていますが、来年度以降、同じ状況で試験を受ける人が本試験の雰囲気を追体験する内容の一つにでもなれば幸いです。あとはもし来年も試験を受ける羽目になった場合に自分自身が試験を振り返るツールになればと思ってます。 

 今年は勉強場所の確保が困難でしたし、受験を断念した人、道半ば受験できなかった人も例年より多かったように思います。受験できた人でも、直前まで試験が実施されるのか、感染対策は万全なのか、不安に思う日々を過ごしていたと思います(私も同じでした)。

 そもそも人間は一人一人違う生き物だし、それを取り巻く環境も千差万別です。一人一人の気の持ちよう、という側面もあるでしょうが、たまたま恵まれた環境に置かれたからなんとか受験してこられた(その結果合格した)という側面もあるかと思います。

 この記事で感染対策の是非や試験の内容等を論じるつもりはありませんが、自分は一人の受験生として、この試験を振り返った時、多くの人に支えられて、(自分にとっては)恵まれた環境の中で受験を終えることができたことに対して、いつまでも感謝の気持ちを忘れてはいけない、と強く思いました。

 

 

 おわり